自作マットスイッチで犬が話すドッグトーキングマシン製作例
マットスイッチというスイッチをご存知でしょうか?昔は、自動ドアの前にあり、踏むとドアが開く仕組みになっていました。今は、人体を検出するモーションディテクタ(MK-302、MK-303としてマイコンキットドットコムで販売)を使用している場合がほとんどですが。
このマットスイッチを自作し、これをMK-108 10秒ボイスレコーダーの再生ボタンとして接続し、ペットの犬がこのマットの上に移動するとあらかじめ録音しておいた「おなかがすいた。ゴハンがほしい」とか「散歩に行きたい。連れてって!」と再生する装置を作りました。
MK-108以外の追加部品は、軟質塩化ビニル製のソフトケース1個、厚紙(400g/平方m)、アルミ箔(少々)、両面テープで、約300円(いずれも100円ショップで購入。価格を保証するものではありません。)の追加部品と約3時間で完成。
(1) 完成品です。MK-108は、100円ショップで販売されていた「セクションケースA スライドオープンタイプ 93×49×14mm」に入れました。サイズはぴったりです。自作マットスイッチは最後にアクリル絵の具で犬の足跡のようにペイントしました。
(2) 軟質塩化ビニル製のソフトケースB5サイズです。これをマットスイッチの上下に使います。つまり接点部分を挟み込みます。
(3) 犬の足跡の形をドローイング(線画)ツールで描き(Adobe Illustratorを使用)、このソフトケースと約1.0mm厚の厚紙をその足跡のかたちに切り抜きます。このとき、ソフトケースの下部はつながっているように切り取ると、あとの作業が楽です。
(4) 厚紙をスリット状に切り取ります。その部分がアルミ箔で作ったスイッチの接点部分とその空間となります。重要:厚紙の厚さと空間のサイズはひじょうに重要です。この例では厚紙は1mm厚、空間は10mm、空間と空間の間の厚紙の幅は5mmとしています。厚紙の厚さによって、またカバーとして重ねるソフトケースの硬さによって調整する必要があります。人間の足で踏みつけるタイプのマットスイッチを作るときは厚紙の代わりにダンボールを使用し、空間は5cmくらい空けてください。
(5) アルミ箔を厚紙よりも少し、小さく切り、両面テープで貼り付けます。重要:厚紙から外側にアルミ箔を絶対にはみ出さないようにしてください。はみ出すと、そこで接触する場合があります(マイコンキットドットコム店長はここで何度も失敗しました)。両面テープは窓のヘリのぎりぎりのところに貼り付けます。写真(6)参照。アルミ箔は平らにして貼り付けます。でこぼこがあるとそこで接触する場合があり、失敗します。
(6) 次に厚紙のもう一方にもアルミ箔を貼り付けます。窓ぎりぎりに両面テープ(5mm幅)をまんべんなく貼り付けます。
(7) 両面テープを貼り付けたあと。
(8) さらにアルミ箔を貼り付ける。
(9) リード線の外皮ビニールを15cmほどむき、なかの線材1本1本を植物の根のように扇状に広げます。さらに、その上に10mm幅の両面テープを貼り付けます。
(10) 線材1本1本を広げています。最後にソフトビニールでこれを挟み込み、完成です(写真(1))。アクリル絵の具で色を塗ります。再生する声は、あなた自身またはお子様に入れてもらってください。パソコンの音声再生ソフトを使用すれば、パソコンから音を録音することができます。
最後に、犬にこのマットスイッチを押せば、おやつがもらえる、または散歩に行ける事を教えます。簡単!?
これで、あなたの愛犬は、あなたに意思を伝えることができるかもしれません。犬だけではなく、猫、鳥、猿など、みなさんのペットに作ってみてください。
注:マットスイッチを押している間だけ再生したい場合は、「MK-109 10秒ボイスレコーダー(スライドスイッチ型)」を使用してください。MK-108は、スイッチがオンになったときに1度だけメッセージの最後まで再生し、再生ボタンを離しても止まりません。しかし、MK-109は押し続けている間だけメッセージの最後まで再生し、ボタンを離すと止まります。