タイマーとボイスレコーダーで作る「3分インスタントラーメン用トーキングタイマー」
マイコンキットドットコムの「MK-310 万能タイマーキット」と「MK-108 超小型10秒ボイスレコーダー」を使って、3分経過を声で知らせてくれる「3分インスタントラーメン用トーキングタイマー」を作ります。おおむねMK-310 万能タイマーキットの製作に30分、MK-108の改造と接続に10分、で合計40分の電子工作です。(MK-310は組立て済み完成品「MK-310-BUILT」も販売していますのでこちらを使えば10分の電子工作で完成です。
[注意:30cm離れ、家庭用ビデオカメラで撮影・録音。実際の音よりも高音が強調され、高い音になっています。MK-108に録音・再生されている音声はWindows標準搭載の音声合成システムを使用しています。]
製作手順
1.MK-310とMK-108を準備する MK-310 万能タイマーキットを組立て、動作確認します。MK-108 10秒ボイスレコーダーも動作確認し、余白を切り取っておきます。 |
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2.MK-108の再生用押しボタンスイッチを取り去る MK-108 10秒ボイスレコーダーの再生用押しボタンスイッチ(青い色の線材が付いている小さな押しボタンスイッチ)をニッパー(写真)などで切り取るか、ハンダゴテでハンダを溶かして取り外します。 |
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3.MK-108の再生用スイッチの線材の先端のビニールを取り去る 前回のステップで取り去ったMK-108 10秒ボイスレコーダーの再生用押しボタンスイッチ(青い色の線材が付いている小さな押しボタンスイッチ)の線材の先端のビニール皮膜(カバー)をワイヤーストリッパーやニッパーなどで、8mm程度(写真)などで取り去ります。スイッチをハンダゴテでハンダを溶かして取り外した場合は、そのままでも使えますが、先端の金属部分短い場合は少しビニール皮膜(カバー)を取り去ってください。 |
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4.MK-310の出力用ネジ式端子にMK108の再生用線材を取り付ける 前回のステップで先端のビニール皮膜(カバー)を取り去った線材2本をMK-310万能タイマーのリレー出力であるネジ式端子(ターミナルブロック)に挿入し、ネジをしめて、しっかり固定します(極性はありません)。これで配線は終了です。 |
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5.MK-310を遅延パルスモード、SHORTモードに設定 MK-310のタイマーのモードとして「遅延パルス発生モード」に設定し(写真参照)、時間モードを「SHORT」に設定します。 |
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6.MK-310をSHORTモードで1.8秒に設定 ボリュームで「スタートスイッチを押してから約1.8秒後にボード上のLEDが点灯する」ように調整します。きわめて微妙なので、慎重に、時々、時間モードを「LONG」に変えて確認してください。「LONG」に設定すると、「SHORT]の100倍の時間が設定されます。つまり、SHORTモードで1.8秒に設定すると、LONGモードでは180秒の遅延タイマーとなります。 |
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7.MK-310をLONGモードに設定。完成! 時間モードを「LONG」に設定します。これで完成です。スタートスイッチを押すと、おおむね3分(180秒)後にMK-310が0.2秒間だけリレーをオンにし、その結果、MK-108が再生します。 |
応用例
その1:1時間ごとに、「勉強1時間よくがんばったね!」と話すトーキングタイマー
・・・学校のドリルや参考書の問題を解いているときに、時間を決めて行うと、集中できる、と言われています。そこで、1時間ごとに時報のように時間の経過を教えてくれる、さらに励ましてくれる1時間タイマーが簡単に作れます。
・・・製作手順
MK-310 タイマーのモードを「繰返しパルス発生」に設定し、時間「SHORT」モードで、ボリュームを回して、おおむね36秒でLEDが点灯するように調整します。次に時間モードを「LONG」に設定すると、繰返し時間がその100倍の「1時間(3600秒)」に設定されます。MK-108 10秒ボイスレコーダーに、「1時間経過!がんばれ!」などと録音しておけば、スタートスイッチを押した後は1時間ごとに再生します。
2011-06-07 10:10